Merry Grace/Dreamでは、年に1回保護者の方に向けた研修会を開催しています🌻
今回は(株)おめめどうの奥平綾子(ハルヤンネ)さんをお招きし、セミナー形式でお話をしていただきました。
ハルヤンネさんは、ご自身の息子の障害がわかった後、自閉症について勉強し、2004年に起業されました。安価で、使い続けられる支援グッズを提供し続け、「自閉症・発達障害当事者の生活を楽にすること」をモットーに視覚支援の重要さを日本各地で講演され、また各種SNSでも情報を発信しておられます。
Merry Grace/Dreamではおめめどうさんのグッズを購入させていただき、日頃からスケジュールや○×メモ、お話ツインなどなどたくさん活用しています。
聴覚よりも視覚からの情報を得ることが得意な子どもたちにとって、コミュニケーションがとても円滑になり、子供達にとってもスタッフにとっても楽になりました。
生活の支えとなる『時間軸』
私たちはおめめどうさんに出会って以来、これをつけるために、家でもスケジュールとカレンダーの習慣化をおすすめしています。
日頃、書籍やハルヤンネさんの発信などで学ばせていただいていますが、直接ハルヤンネさんのお話を聞くことでより一層学びを深めることができました。
知れば知るほど奥深く、とても有意義な時間でした。
ハルヤンネさん、素敵なお話をありがとうございました。
たくさんの保護者の皆さまにもお越しいただき、ありがとうございました🌻
障害者支援というのは、「動くところをしっかり支える」ということ。つまり、得意なことがあることで苦手なところをカバーしていく。障害を持っている子どもにとって、視覚的支援等のグッズはメガネや車椅子と一緒だということ、つまり環境因子を充実させることが必要だということ。
また、絵にできる言葉と絵にならない言葉についてでは
「しっかり」「ちゃんと」「やさしく」など抽象的な言葉について振り返る機会になりました。
分かっていても、知っていても、ついついやってしまいます。
その場で叱られ、不適切な行動がやんでも、それは叱られた内容を理解しているのではなく顔色を窺っているだけで、そうするとオドオドした子どもに育つ。
本当にその通りだなと思いました。
スケジュールを取り入れると、本人の中で見通しができ、その見通しが安心感につながります。出来事があるまでの心構えができ、それによりほどよい緊張感と集中力をもって取り組むことに繋がる。
今は何をする時?何をどのぐらいすればいい?
いつある?どのぐらいある?終わりはいつ?
と見通しをもつことができないことが不安につながり、それが行動障害に繋がる。
事業所内でも個別スケジュールを活用前は、『次は何したらいい?』『〜してもいい?』と質問の嵐でした。(全体スケジュールはあってもです)
個別スケジュールを初めて以来、どんどん子どもたちが考えだし、変わっていきました。
今では個別スケジュールがないなんて、考えられません!
スタッフの私たちも、子どもたちが発信をする前に手出し口出しをすること(エスパー)をやめ、我々も成長しました。
時にはスタッフ同士で声を掛け合い、改善していきました。
また、ついつい『次は〜してねと』言ってしまいたくなりますが、それを積み重ねていくうちに言われないとできなくなってしまいます。それも一種の行動障害であると言われます。
私たちも手出し口出ししそうになるのをグッと押し殺し、出来る限り本人たちが考えられるように見守っています。
どんなお子さんでもすくすく育っていくのが目に見えて分かります。
このブログを読んでいる方でまだ知らない方やまだ使っていない方がいらっしゃいましたら、おめめどうグッズの活用や、おめめどうさんの考え方を学ばれることを心からおすすめします。
みんなが楽になりハッピーになりますよ!!^^